石垣島の絶景スポット、野底岳(のそこだけ)のご紹介!
タイトルにもあるように、地元では「野底岳」という名前より、「野底マーペー」という言葉の方がよく聞きます。「マーペーに行ってきたよ」という風に、山の名前というよりは伝説の主人公の名前で呼ぶのが島流。
まずは“マーペー”に向かう車の中で、「マーペーとはなんぞや」と調べてみました。
琉球王国時代、黒島に住んでいたマーペーとカニムイというカップルがいました。しかし当時の過酷な制度により、マーペーさんは一人だけ野底の麓へ強制移住させられてしまいます。
カニムイを想い、毎日泣き崩れていたマーペーさん。「せめてカニムイのいる黒島だけでも見たい」と野底岳に登ったのですが、目の前には大きな於茂登岳(おもとだけ)が立ちはだかり、黒島を見ることはできませんでした。
悲しみのあまり、マーペーさんは祈る姿のまま石になってしまった……という切ないお話です。
悲しい物語ですが、現在は「恋愛成就のパワースポット」として親しまれています。
ちなみに、於茂登岳は沖縄で一番高い山、この野底岳は石垣島で二番目に高い山なんですよ。
マーペーには麓から登る本格コースもありますが、今回は車で8合目までショートカットできる「らくらくコース」をチョイスしました。
登山道はレンガ色の土で、特に雨のあとはかなりぬかるんでいます。ビーチサンダルは厳禁!下山時に指の付け根が大変なことになります。必ずスニーカーを履いていきましょう。ただしぬかるんでいるとめちゃ汚れます。マリンシューズでもいいです。
道中は「これぞ沖縄!」という植物が茂っています。ヒカゲヘゴ(巨大なゼンマイのような木)や、足元を走るトカゲ(キシノウエトカゲ)、木を登るトカゲ(キノボリトカゲ)など、南国らしい自然が迎えてくれます。虫嫌いな方は虫除けスプレーを忘れずに!
20分ほど木々の間を歩くと、パッと空が開けて巨大な岩場が現れます。
ここからの景色は360度のパノラマで本当に素晴らしいのですが、島民として皆さんにどうしても伝えておきたい「命に関わる注意点」があります。
実は2022年、ここで滑落事故が発生しています。 山頂は遮るものが何もなく、切り立った崖になっています。ついつい崖下を覗きたくなりますが、切り立ったマーペーは時折突風が吹くことがあり、足元をすくわれると非常に危険です。
山頂について左側にある「平べったい大きな岩」。一見、座って写真を撮るのに良さそうなのですが、実はこの岩、ぐらぐらと動きます。
以前は注意書きがありましたが、今は古くなって見えづらくなっています。観光客(しかも団体さん!)がその上に乗っているのをよく見かけますが、バランスを崩して崖下に転落するリスクがあります。
「動く岩には絶対に乗らない」「風が強い日は崖の端に近づかない」。このルールを自分だけでなく、同行者とも共有してください。
ルールを守って岩の上に立てば、そこはまさに竜宮城を見下ろすような別世界!
エメラルドグリーンの海と、どこまでも続く青い空。 マーペーさんの伝説を思い浮かべながら、この静かな絶景に身を委ねるのは最高の贅沢です。
短時間で登れるからこそ、しっかりとした装備と安全への意識を持って、この素晴らしい景色を堪能してくださいね。
そのあとはキッチンみさきで新鮮なヤギ料理、リュウキュウイノシシ料理を食べて吹通川でマングローブ散策をしていくとばっちりです。キッチンみさきは行く前に電話しておきましょう。
最近、SNSでは「岩のギリギリに立つ写真」をよく見かけますが、野底マーペーの山頂は本土の整備された展望台とは全く違います。
突風一吹きで崖下まで遮るものはありません。特にグループでテンションが上がっている時は、ふざけたり、ぐらつく岩でジャンプしたりするのは本当に禁物です。
マーペーさんの伝説を静かに守り、この景色を次の世代にも残していくために、どうか安全に楽しんでいってください!
野底マーペー、屋良部岳、ぶざま岳。入り口の場所や駐車スペース、ヒル対策などリアルな情報。