夏の石垣島、街を歩けばどこからともなく甘~い香りが漂ってきます。スーパーの入り口、ゆらてぃく市場、道端の無人販売所……。そこには、多種多様なパインたちが所狭しと並んでいます。
でも、ちょっと待ってください。「パインなんてどれも同じでしょ?」と思って適当に手に取っていませんか?実は石垣島のパインは、種類によって「甘さの質」「香り」「旬」が全く違います。
今回は、我が家で日頃から食べている感想を交えて、石垣島パインの奥深い世界を解説します。これを知っているだけで、夏の石垣島旅行が数倍楽しくなります。
まずは、いつ、どのパインが一番美味しいのか。一目でわかる表を作りました。
※おすすめ度はあくまで筆者の個人的好みです。ぜひ全部食べてお気に入りを見つけてください。
| 品種名 | 主な旬 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 島パイン | 5月下旬〜7月 | さっぱり爽やか、昔ながらの味 | ★★★☆☆ |
| スナックパイン | 4月〜6月 | 手でちぎれる、酸味控えめ | ★★★★☆ |
| ピーチパイン | 4月中旬〜7月 | 【我が家イチオシ】濃厚な甘みと香り | ★★★★★ |
| ゴールドバレル | 6月〜7月 | 圧倒的な甘さと大きさ。贈答用No.1 | ★★★★★ |
| サンドルチェ | 5月〜6月 | 濃厚でジューシー、最新の贅沢味 | ★★★★★ |
| ホワイトココ | 7月〜8月 | 幻のココナッツ風味。真っ白な果肉 | ★★★★★ |
まずは、石垣市民が「お、パインの季節が来たな」と、おやつ感覚で日常的に購入する3つの品種からご紹介します。
値段はどれも似たようなライン。100円から大きいもので1,000円以内。200円あれば大人二人が満足できるサイズが買えます。
石垣島で最も古くから作られている、いわば「パイン界のクラシック」です。最近の糖度爆発系パインに比べると、甘さは控えめで酸味がしっかりした「さっぱり系」。
お尻を切って、手で「スナック」のようにちぎって食べられることで有名です。島パインより甘みが強く、酸味はマイルド。
我が家がシーズン中に最もリピートするのがこれです。果肉が白っぽく、「ピーチの香りがする」と言われていますが、香りの感じ方は人それぞれ。ただ、甘みと酸味のバランスが絶妙で、一度食べると止まりません。
バラマキ用じゃなく、自宅の食卓をランクアップさせる「ガチ土産」。オキハムのシークヮーサーや雪塩など、空港ではなくスーパーで買うべき3選。
続いては、自分へのご褒美や、大切な人への贈答用にふさわしい、石垣島パインの最高峰たちです。高級といってもマンゴー程高くもないので、実はコスパもいいです。
「黄金の樽」の名にふさわしい、ずんぐりとした大型パイン。これはもう、とにかく甘い。でも、くどさは全くなくて、他のパインを食べていれば「あぁ確かに違うな」となります。
近年開発された新品種(沖農P17)で、「スナックパインを極限まで甘く、美味しく進化させた」ようなイメージ。糖度は19度以上とも言われ、ゴールドバレルより上です。
流通量が極めて少なく、島外ではまずお目にかかれない「幻」の一品。真っ白な果肉からは想像もつかないほど上品な甘さがあります。めちゃめちゃ旨いです。びっくりします。
食べ比べしたいですよね。わかります。でも丸ごと買うと食べきれないし、カットパインはいろんな品種置いていないので食べ比べられない…。
そんな悩みを解決してくれるのが、名蔵エリアにある「へんなパイン」さんです。(変な、ではなく平安名でへんなです)
通常、カットパインは1パックに1品種、1店舗で複数品種カットパインをやっているところはほとんど見たことない(2品種とかならあったかな・・・)ので食べ比べが難しいのですが、ここではパインの食べ比べ試食ができます。その時期一番美味しい品種を自分の舌で確かめてから購入できる驚くべきサービスです。(自分が行ったときは試食の量も多くてびっくりしました。)
① お尻の切り口がみずみずしいもの
これが一番簡単。パイナップルは追熟しないので、収穫したてが一番美味しい。根元の切り口が濡れているほどみずみずしければ収穫されたばかり。逆に乾いていたり、カビのようなものが発生していたら避けましょう。
② お尻付近から甘いにおいがするもの
程よく熟したものは甘いにおいが出ています。無臭だと少し収穫が早かったり、甘すぎる場合は熟しすぎている可能性があります。
⚠️ 「秋パイン」にはあまり期待しない
11月頃や冬場、ゆらてぃく市場などでたまにパインを見かけることがあります(秋パイン)。正直に言いますと食べた感覚としては、「甘さが足りない割に、割高」な感じがします。せっかく石垣島に来たのなら、ぜひ4月〜7月の「本物のシーズン」に、お腹いっぱい旬の味を堪能してほしいです。
① 芯まで食べる「樽型カット」
パインの芯を捨てるのは、非常にもったいない!石垣島の完熟パインは芯まで柔らかくて美味しいです。
② 食べた後も楽しい!パインの再生栽培
頭の葉っぱ(クラウン)は植えると育ちます。葉をねじるようにもぎ取り、数日間水につけて根が出たら鉢に植え替えるだけ。我が家でも収穫できましたが、土と水だけであんなに甘くなるのは本当に不思議で、愛着もひとしおでした。
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直売所などで買う際、黄色いものほど甘そうに見えますが、品種によっては緑色でも完熟しているもの(ピーチパインなど)があります。
また、パインは追熟(収穫後に甘くなること)しない果物です。買った瞬間の甘さがピーク。「帰ってから食べよう」と数日放置すると、甘くなるどころか発酵して味が落ちてしまいます。「今すぐ食べる用」か「発送用」か、お店の人に相談して最適な熟度のものを選んでもらうのが一番の失敗しないコツです。
例年、夏場(6月〜9月頃)はパイン・マンゴーがヤマト運輸の営業所から安く発送できるキャンペーンをやっています。
2025年も6月1日〜9月30日の期間で情報が出ていますが、詳細は現地の営業所で確認してください。市場で買って、そのままヤマトの営業所に持ち込むのが、送料を一番安く抑える裏技です。
石垣島のパインは、島の太陽と土が作り出した島を象徴するフルーツです。
品種ごとの違いを知り、一番おいしい時期に食べる。そんな贅沢な体験を、ぜひ石垣島で味わってください。